Q:遺伝的アルゴリズムによる財産分割案は最適なのでしょうか。

Answer

遺伝的アルゴリズムでは、設定した条件に近いものが最適解となりますが、条件に近い財産分割案が相続人にとって最適なものになるとは限りません。

(理由1)

簡単な例を考えてみます。

預金2,000万円、A社株式500万円、B社株式500万円、C投資信託500万円、D非上場株式500万円、生命保険金2,000万円、土地建物(自宅)2,000万円の財産合計8,000万円を長男と次男で50%ずつ分解するとしましょう。

遺伝的アルゴリズムでは、長男、次男も財産が、それぞれ4,000万円になればいいわけですから、そういった分割案であれば、どれも同じ評価になります。A案とB案では、流動性の観点から見ると、A案の方がB案よりも平等だと思いますが、本アプリではそのような観点は入れていません。

  長男 次男
A案 預金1,000万円
A社株式500万円
C投資信託500万円
土地建物(自宅)2,000万円
預金1,000万円
B社株式500万円
D非上場株式500万円
生命保険金2,000万円
B案 A社株式500万円
B社株式500万円
C投資信託500万円
D非上場株式500万円
土地建物(自宅)2,000万円
預金2,000万円
生命保険金2,000万円

(理由2)

複数の評価基準があるときに、どれを優先するかによって、分割案に影響を与えることがあります。本アプリでは、納税可能性、分割割合、キャッシュフローと評価基準は3つあります。納税可能性は最優先されますが、分割割合とキャッシュフローはどちらを優先すべきか、あるいは両方の間を採用するかは評価の味付けの問題となっています。

これら理由のため、アプリが提案した分割案を手作業で入れ替える機能を加えることによって、より適切な財産分割案を作成できるようにしています。